バイナリーオプションの勉強をスタートさせると様々なインジケーターがあることに驚かれる方もいるかもしれません。
今回はそんな数あるインジケーターの中でも知る人ぞ知る「パラボリックSAR」について紹介します。

◆パラボリックSARとはどんなインジケーターなの?


◎パラボリックSARの特徴は、「トレンドの終わり・転換点を見極める」という点にあります。

確かにそうですね。
ちなみに、パラボリックSARを開発したのは、J.W.ワイルダーです。
J.W.ワイルダーはバイナリーオプションの中で有名なインジケーターRSIも開発しています。

あの有名なRSIを開発した人が作ったインジケーターなら、期待できそうです!

パラボリックSARは、ローソク足との位置関係で、トレンドの発生が分かります。
この変換ポイントを見極めることが、パラボリックSARを使いこなすコツです。
具体的には、下記のような見方をします。
★パラボリックSARの点がローソク足に比べて下にある時
→上昇トレンドが発生している
パラボリックSARの点がローソク足に比べて上にある時
→下落トレンドが発生している

- 上昇トレンドから下落トレンド
もしくは
- 下落トレンドから上昇トレンド
これにより、本来は難しいと言われているトレンドの転換点を把握することが可能になります。

それは、「トレンドが転換してすぐに逆張りエントリーを仕掛けないこと」です。

せっかくのチャンスのタイミングを逃してしまいそうです・・・。
なぜ、すぐにエントリーしてはいけないのでしょうか?
これには、もちろんきちんとした理由があります。

点が一つか二つ出ただけではトレンドが転換した、という確証が得られないから!
相場には時折、すぐにトレンドが変わってしまう「だまし」という現象が起きます。
だましに遭遇することは掛けに負けるということです。
利益が出るどころか、負債を抱えてしまうことも。
せっかくの投資を無駄にしないためにも、エントリーのタイミングをしっかり見極めることを忘れないようにしましょう。


その通りです。
確実に転換点を見極めたいのであれば、トレンドが転換してから点が3〜4つ続いたタイミングで逆張りを仕掛けるようにすることをおすすめします。
◆パラボリックSARの有効活用方法は?

パラボリックSARの特徴が分かりましたか?
次に具体的にどのように活用していけばよいかについて説明します。

◎パラボリックSARは順張り・逆張りどちらの手法でも使用することができるインジケーターです。
今回はそれぞれの方法についての有効活用方法を順に説明していきます。

逆張り・順張りどちらの手法でも使えるなんて、パラボリックSARは素晴らしいインジケーターですね!
しっかり活用法をマスターするぞ!!
★パラボリックSARを順張りで使用する場合
パラボリックSARを順張りで使用する際には他のインジケーターと組み合わせて利用しましょう!
★他のインジケーターと合わせて使用するとより説得力が増すと言われています。

特に相性が良いのが「移動平均線」です。
◎「移動平均線」は一定期間の値動きの平均値を線で結んでグラフにしたもの
移動平均線は、アメリカのJ・E・グランビルと言う人が開発したインジケーターです。
- チャートのおおまかな動き
- 現在のトレンドの分析
- 売買タイミング
など、さまざまなことに活用できます。
なお、何日間の平均を取るかで、下記のように短期・中期・長期と分類することが可能です。
- 短期線:5日~10日の平均
- 中期線:15日~25日の平均
- 長期線:75日~100日の平均

また、移動平均線と、ローソク足を組み合わせることでトレンドの方向が分かります。
★上昇トレンド→移動平均線が右肩上がりになっており、ローソク足が移動平均線よりも上にある。
★下落トレンド→移動平均線が右肩下がりになっており、ローソク足が移動平均線より下にある。

◉強いトレンド:移動平均線の傾きが大きい
◉弱いトレンド:移動平均線の傾きがゆるやか
最後にもう一つ。
短期線と中期線・長期線のクロスした部分を見ることで、チャートが下落もしくは上昇に転じるサインを見極める事ができます。

バイナリーオプションを攻略する上で欠かせない言葉なのでしっかり覚えましょう。
◆ゴールデンクロス〜短期の移動平均線が、中・長期の移動平均線を下から上に突き抜けて交差する現象の事。
→「買い」のサインと言われており、これが生じるとチャートが上昇に転じる。
交差した線が、どちらも上昇に転じていればいるほど、より強く上昇に転じる。
◆デットクロス〜短期の移動平均線が、中・長期の移動平均線を上から下に突き抜けて交差する現象の事。
→「売り」のサインと言われており、これが生じるとチャートが下落に転じる。
交差した線が、どちらも下に傾いていればいるほど、より強く下落に転じる。

しかし、これらをどうパラボリックSARと組み合わせるのでしょうか?

1.短期・中期・長期3本の移動平均線を準備する。
2.ゴールデンクロス・デットクロスが生じていないかを確認する。
→生じていたら、どちらにどの程度の強さのトレンドが生じそうかを確認・予測する。
3.パラボリックSARの点を確認する
→パラボリックSARの点が3つまたは4つ以上連続で続いている事を確認し、上昇もしくは下落にエントリー

★パラボリックSARを逆張りで使用する場合
パラボリックSARを逆張りで使用する場合はどのような点に着目したら良いのでしょうか。

逆張りのときにはパラボリックSARのみを使用します。

◎パラボリックSARとローソク足の関係だけで判断できるからです。
ここでの着目ポイントは「パラボリックSARの点とローソク足がぶつかる点」です。
具体的には下記のように判断をします。
★パラボリックSARとローソク足の下の部分がぶつかる
→チャートが下落するサイン
★パラボリックSARとローソク足の上がぶつかる
→チャートが上昇するサイン
いち早くトレンドの転換点を把握できます。
そのため、先んじて戦略を立てることが可能となります。

大きなメリットですね。
◆まとめ
今回は、知る人ぞ知るインジケーター「パラボリックSAR」について紹介しました。

「パラボリックSAR」とは
- トレンドの終わり・転換点を見極めるインジケーター
- 使うことでトレンドの転換点がいち早く掴むことができる
- 逆張り、順張り両方の手法で使用できる
- 順張りで使用する場合には、移動平均線と併用するのがGOOD
- 逆張りで使用する場合には、単体で使用可能
- 注意点は、トレンドが転換してすぐに仕掛けないということ。
- だましに注意して利用しましょう。
チャート分析ツールMT4にも標準装備されているインジケーターです。
上手に使ってバイナリーオプションの勝率を確実に上げていきましょう!