バイナリーオプションという言葉は聞いたことがありますか?
聞いたことがあっても、そもそもなんなのか、わからない、という人や、言葉自体、初めて耳にする人いるでしょう。
今回はそんな方のために
- バイナリーオプションとはなんなのか?
- どういう仕組みなのか? などについてわかりやすく説明します!
◆そもそもバイナリーオプションってなんなの?
バイナリーオプションとは、アルファベットで記載すると「binary option」です。
和訳をすると「二進法のオプション取引」となります。
「二進法」とは、0または1の二者択一の方法を表します。
◎バイナリーオプションは、一定時間経過後に、現状と比べてチャートの値が「上がっている」か、「下がっている」かを予測する2択であることから、バイナリーという語が使われました。
また、オプションは「オプション取引」を表します。
◎オプション取引とは、ある商品をあらかじめ決められた日時に、特定の金額で売買する取引のことです。
★この二つの特性を併せ持つために、バイナリー(二者択一の)オプション(オプション取引)と名付けられています。
★バイナリーオプションとは
二者択一のオプション取引であることからバイナリーオプションと名付けられました。
バイナリーオプションは
- 為替を購入した時点から
- ある一定の時間経過した後に
- 上がるか、下がるかを予想して
- 特定の金額を賭ける
投資です。
◆バイナリーオプションとFXってなにが違うの?
バイナリーオプションの概念が理解できたところで、このような悩みや疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
この章では、バイナリーオプションとFXの違いについていくつかお伝えしたいと思います。
【バイナリーオプションとFXの違い その1.レバレッジの有無】
FXにはレバレッジの概念が存在します。
★しかし、バイナリーオプションにはレバレッジの概念は存在しません。
自分の資金力よりも大きな利益を望める反面、大きな損失も招きます。
レバレッジを使うことは「ハイリスクハイリターン」の投資となります。
例えば、手元に1万円しかなかったとしても、レバレッジを10倍かけることで、10万円までの取引ができるようになります。
★バイナリーオプションには、このレバレッジの概念が存在しません。
初心者の方はレバレッジを使わないバイナリーオプションをはじめるか、FXを始めるとしても低いレバレッジからはじめる方が良いでしょう。
【バイナリーオプションとFXの違い その2.払い戻しに対する考え方】
バイナリーオプションとFXでは、払い戻しに対する考え方も異なります。
バイナリーオプションは、現状に比べて一定期間後の値が上がるか、下がるかの2択です。
上がり幅・下がり幅ついては考慮されません。
例えば「上昇」でエントリーした場合、上がり幅が大きくても小さくても、利益は同じ額になります。
自分が上昇方向にかけて、見事予想が当たった際に、少しだけチャートが上昇した場合でも、大きく値が上昇しても、もらえる資金は同額ということになるんですね。
一方で、FXの場合は、上がり幅と下がり幅が大きければ大きいほど、予想が当たった時の儲けも大きくなります。
【バイナリーオプションとFXの違い その3.手数料の有無】
バイナリーオプションとFXでは、手数料も異なります。
★バイナリーオプションには、手数料という概念がありません。
手数料がない代わりに、バイナリーオプション業者は「ペイアウト率」によって利益を得ています。
投資した人の予想が当たった場合の受け取り金額の倍率のことをいいます。
例えば、ペイアウト率が1.5倍で10万をかけて予想が的中した場合、投資した人が受け取れる金額は10万×1.5倍=15万ということになります。
一方で、FXには手数料とスプレッドという仕組みで業者は利益を得ています。
手数料は、呼んで字の如く、取引をする際にかかる手間賃のことです。
一方、スプレッドというのは、買い値と売り値の差を指します。
例えば、買値が100.05円で売値が100.00円だった場合、この差額である0.05円が取引業者の利益となるのです。
それぞれの違いを理解した上で取り組んでいくのが良いでしょう。
◆バイナリーオプションを始める時に覚えておきたい基本のキ
バイナリーオプションの概念、バイナリーオプションとFXの違いが分かりましたか?
バイナリーオプションをスタートさせるにあたり基本の考え方や覚えておきたい基本の用語などついていくつかご紹介します。
【バイナリーオプションの基本1.バイナリーオプションはギャンブルではない!】
バイナリーオプションは一定時間後に現在の値よりも高くなっているか、低くなっているかの2択の取引です。
これだけ聞くと、運や勘でも十分取引ができるのではないか?と考えてしまいますね。
しかし、バイナリーオプションは一定の法則に基づいて上下するトレードです。
◎決してギャンブルではありません。
勉強をして、チャートを分析すればある程度の上下の予測はつけられるようになります。
【バイナリーオプションの基本2.投資できる対象は数多く存在する!】
バイナリーオプションの取引は外国通貨だけではありません。
- 外国通貨
- 株式銘柄
- また金や油などの資源
- 仮想通貨
これらの取引も、バイナリーオプションの取引の対象になります。
近年は、仮想通貨も流通が始まっていますね。
もちろん、バイナリーオプションでは仮想通貨も取引可能になっています。
【バイナリーオプションの基本3.取引業者は国内だけでなく国外にも存在する!】
バイナリーオプションと聞くとカタカナで表記されていることもあり、外国のものと捉えている方もいるかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
取引業者は国内にも存在します。
ここではいくつかのルールの違いについて説明しておきます。
1.取引時間
◎日本では判定時間が2時間と固定
日本のバイナリーオプション業者はエントリーしてからハイ&ローの判定までの時間が2時間と固定されています。
一方で、海外のバイナリーオプション業者は、最短30秒から設定することが可能です。
2.取引金額の上限
◎日本の業者は取引金額の上限が海外よりも低く設定されている。
取引金額の上限も、日本のバイナリーオプション業者と海外のバイナリーオプション業者を比べると、海外の方が高めに設定されていることが多いです。
3.取引回数の上限
◎日本の業者では判定に時間がかかるため、必然的に取引回数が少なくなる
日本のバイナリーオプション業者は、エントリーしてから結果が出るまでに2時間を要します。
その間はエントリーできません。
そのため、必然的に1日あたり多くて12回までしかエントリーできないことになります。
一方で、海外のバイナリーオプション業者は、30秒から取引可能です。
ほぼ無制限にエントリーできることになります。
4.税の区分
◎国内業者を利用し、きちんと確定申告している場合に損益通算ができる
バイナリーオプションで得た収益に関しても、国内のバイナリーオプション業者と国外のバイナリーオプション業者では異なります。
◎国内のバイナリーオプション業者を通じて得た利益・・「申告分離課税」として分類
★他の所得とは分けて税が管理される。
★税率は一律20.315%
◎海外のバイナリーオプション業者を通じて得た利益・・「総合課税」として認識
★他の所得と合算して考える。
★税率は所得に応じて変わる
◎なお、「損益通算」が適応されるのは、国内の業者のみです。
損失が出た場合に、3年まで繰り越して利益と相殺できる制度のことです。
申告分離税で適応されます。
損益通算を具体的に例を使ってご説明します。
例えば、昨年バイナリーオプションで40万円分の損失を出してしまい、今年、100万円分の利益を出した場合、税がかかるのは100万円−40万円=60万円になる、という制度です。
長期にわたってバイナリーオプションで利益を出していきたいと考える人にとっては素晴らしい制度ですね!
★国内のバイナリーオプション業者
- 自主規制の影響を受けている
- 税の面では優遇がある
- 何かと制限がある
- ローリスクローリターン
★海外のバイナリーオプション業者
- 自主規制の影響を受けていない
- ハイリスクハイリターンの取引も可能
◆バイナリーオプションを始めるとよく耳にする言葉とは?
バイナリーオプションの基本の知識を手に入れたところで、いざ実践!とはいきません。
おそらく耳慣れない言葉をたくさん耳にし、混乱することがあるでしょう。
ここでは、バイナリーオプションをスタートさせるとよく耳にする言葉とその意味について説明します。
【バイナリーオプションの基本用語1.チャート】
◎チャートとはバイナリーオプションで取引される為替の値動きをグラフにしてわかりやすくしたもののことです。
バイナリーオプションの取引の際はこのチャートを見ながら今後の予測を立てていきます。
【バイナリーオプションの基本用語2.トレンド】
◎トレンドとはチャートが上向きもしくは下向きに勢いづいて変化している様子のことです。
上向きの場合を「上昇トレンド」、下向きの場合を「下降トレンド」と呼びます。
トレンドを利用したバイナリーオプションの手法で「順張り」があります。
◎順張りは勢いづいているチャートの方向と同じ方向でエントリーすることです。
上昇トレンドの時には「上昇」でエントリー、下降トレンドの時には「下降」でエントリーすることですね。
【バイナリーオプションの基本用語3.レンジ】
トレンドと合わせて覚えておきたいのが、レンジです。
◎レンジとは上昇と下降を何度も繰り返し、横ばいになりながら推移をしている状態のことです。
チャートはジグザグに行ったり来たりを繰り返します。
レンジを利用したバイナリーオプションの手法で「逆張り」があります。
◎逆張りは現状のチャートの方向と逆向きにエントリーすることです。
上昇している時には下降でエントリー、下降している時には「上昇」でエントリーすることですね。
【バイナリーオプションの基本用語4.テクニカル分析】
テクニカル分析とはチャートの形を見て現状と照らし合わせ、今後の動きを予想していく分析のことです。
◎バイナリーオプションで勝率をあげたいのならば、テクニカル分析は欠かせません。
なぜなら、バイナリーオプションは、一定時間後にチャートが上昇するか、下落するか?の2択です
そのため、ギャンブルの要素が強いと思われています。
しかし、実際はしっかりと分析をすればある程度の動きは予測できるのです。
【バイナリーオプションの基本用語5.インジケーター】
インジケーターは日本語に訳すと「指標」となり、チャートの今後の動きを予測する手助けとなる値のことです。
これらの指標を参考に、エントリーするタイミングを考えます。
代表的なインジケーター
- ローソク足
- 移動平均線
- RSI
- ストキャスティクスなどなど・・
さまざまな指標があります。
順張りで使いやすい指標と逆張りで使いやすい指標は一般的に異なります。
◆まとめ
今回は、
- バイナリーオプションとは一体なんなのか?
- バイナリーオプションとFXの違い
- バイナリーオプションをはじめるにあたり覚えておきたいのが基本と用語 について説明しました。
バイナリーオプションをスタートさせようとしているあなたにとって、少しでもお役に立てたのであれば、とっても嬉しいです!
この記事を読んで、あなたも早速バイナリーオプションの取引をスタートさせましょう!