バイナリーオプションの投資において鍵を握るインジケーターです。
そのインジケーターの中でも1.2を争うほど有名なのが「RSI」。
今回は「RSI」という言葉を初めて耳にする方から、より有効な活用法を知りたい方まで是非読んでほしい内容を詰め込みました。
◆RSIってどんなインジケーターなの?
RSIとは「Relative Strength Index」の略で、日本語に訳すと「相対力指数」と呼ばれます。
J.Wワイルダーという経済評論家によって提唱されました。
RSI とは?
売られすぎか買われすぎかを判断するオキシレーター系インジケーターのテクニカル指標です。
指数は下記の計算式で導かれます。
◎特定期間に値上がりした幅の平均 ÷ (特定期間に値上がり幅の平均 + 特定期間に期間に値下がりした幅の平均) × 100
※特定期間の値上がり幅と値下がり幅の比率を表わします。
RSIは0%から100%の間の値で推移します。
RSIでの指標の判断は次の通りです。
- RSIが70〜80%以上の場合→買われすぎ
- RSIが20〜30%以下の場合→売られすぎ
かみ砕いて説明すると、チャートの動きから、売られすぎか?買われすぎか?を判断することができるインジケーターです。
RSIは下記の計算式で導き出すことができます。
特定期間に値上がりした幅の平均 ÷ (特定期間に値上がり幅の平均 + 特定期間に期間に値下がりした幅の平均) × 100
◎50%を境にして、チャートの上昇・下落のトレンドが把握できるのが特徴です。
具体的には下記のように見ます。
★50%以上であれば、チャートが上昇する傾向です。
★50%以下であれば、チャートが下落する傾向にあります。
具体的にエントリーと照らし合わせてインジケーターとして使用する際は、下記のように使われることが多いです。
- RSIが70〜80%以上の場合
→買われすぎなので、今後チャートが下落する指標 - RSIが20〜30%以下の場合
→売られすぎなので、今後チャートが上昇する指標
値が高ければ高い程買われすぎ、低ければ低いほど買われすぎです。
◎自分なりの指標の目安を作っておくと良いでしょう。
ちなみに、RSIのように、チャート上で売られすぎ・買われすぎを示すインジケーターのことを、「オキシレーター系インジケーター」と呼びます。
たまに出てくる言葉なので覚えておいて下さいね。
◆RSIのメリット・デメリット
パーセンテージから、売られすぎ・買われすぎがわかるRSIですが、メリット・デメリットはどのような点なのでしょうか。
★RSI のメリット:大きなトレンドの無い相場での売買タイミングを把握できる
◎なお、大きなトレンドがなく、上下動を繰り返しながら進んでいく相場のことを、「レンジ相場」や「ボックス相場」と呼びます。
これも、たびたび出てくることがあるので、おさえておくと良いでしょう。
★RSIのデメリット:急激な変化に弱い
RSIは、計算式を見ても分かるように、上がり幅や下がり幅を元に算出されます。
このため、値が急激に変化すると、RSIの値も買われすぎ、もしくは、売られすぎの指標を示す可能性が高いです。
しかし、これは一時的なものなのです。
このタイミングでエントリーしても、チャートが予想通りに動かないことも多々あります。
これが「だまし」と呼ばれる現象です。
次から、具体的にどのようなインジケーターと組み合わせてエントリーを仕掛けていったら良いか?についてご紹介します。
◆RSIの活用法
RSIの特徴やメリット・デメリットが理解できたでしょうか?
次に、具体的にどうのように活用していけばいいかについて、紹介していきます。
★ボリンジャーバンドと組み合わせて活用しよう!
一つ目の方法は「ボリンジャーバンド」と組み合わせて活用する方法です。
◎ボリンジャーバンドとは、チャートの勢いの変化、反転するタイミングの目安、そして方向を見る指数です。
具体的には・・
★一定期間内におけるデータの標準偏差「σ」(シグマ)を出します。
★移動平均線に対してシグマの1〜3倍を加えたものをそれぞれ+1σ、+2σ、+3σと呼びます。
★逆に、1〜3倍を引いたものをそれぞれ-1σ、-2σ、-3σと呼びます。
具体的にボリンジャーバンドとRSIをどのように組み合わせてエントリーしたら良いのでしょうか?
◎【チャートが上昇するサイン】
- RSIが30以下になる
- ローソク足とボリンジャーバンドの-3σが接する
- 上記の次のローソク足が陽線である
◎【チャートが下落するサイン】
- RSIの値が70以上である
- ローソク足とボリンジャーバンドの+3σが接する
- 上記のローソク足の次の足が陰線である
※上記3つの条件がすべてそろった場合、下落・上昇でそれぞれエントリーすると良いでしょう。
ただし、1点注意点があります。
それは、経済指数発表の前後1時間は避けることです。
上記の条件を満たしても、反対の方向に動くことは大いにあり得ます。
ちなみに、経済指数には、下記のようなものがあります。
バイナリーオプションにも大きく影響を及ぼすため、是非頭に入れておきましょう。
1.アメリカ雇用統計
毎月第一金曜日の日本時間22:30(アメリカがサマータイムの期間は21:30)に発表される指数の事です。
この指数によってチャートの値が大きく変動します。
◎特に注目しておきたいのは非農業部門の雇用者数と失業率です。
この統計がアメリカの金融政策にも影響を与えるため、バイナリーオプションの指数にも大きく影響します。
2.消費者物価指数
消費者物価指数も影響のある経済指数の一つです。
世界各国で発表されますが、特にアメリカの消費者物価指数は大きく影響を与えます。
ちなみに、日本・アメリカなどではCPI、ヨーロッパ全体ではHICPと呼ばれていることも頭に入れておいて下さい。
各国で上限ラインを設定しています。
これを超えたときは、インフレが生じる危険が高いです。
各国が設定する上限ラインを超えるとインフレが生じる危険性がある
これにより、利上げが行われるなど、政策金利が変動し、バイナリーオプションにも影響を与えます。
頭に入れておきましょう。
◆まとめ
今回は、バイナリーオプションのインジケーターの中でも1,2を争うくらい有名な「RSI」について紹介しました。
★売られすぎか買われすぎかを判断するオキシレーター系インジケーター
★50%を境にして、チャートの上昇・下落のトレンドが把握できるのが特徴
★レンジ相場で全体的な流れを汲みながら上昇、もしくは、下落の方向を把握するのを得意とする
★急激な変化に弱く、ダマシに注意する必要がある
★ボリンジャーバンドなどの他のインジケーターとの併用がおすすめ!
★ただし、経済指数発表前後1時時間はチャートが予想もつかない動きをすることが多いので、エントリーを控える。
RSIの意味と活用法をマスターして、バイナリーオプションの勝率を上げていきましょう!